

ビジョンを実現するために必要な投入(ヒト、モノ、カネ、+α)は次の通り。
ヒト:野球技術指導者、野球道具製造技術指導者
モノ:初期投資の野球道具、野球製造のための機材、ベースボールアカデミーの施設と設備、野球道具製造の施設
カネ:ヒト、モノ投入するための資金と管理する基金設立
+α:人々に野球に対する関心を引き起こすきっかけ(野球に対する認知度アップに必要なもの)
しかし、最も肝心なのは、ガーナの人々のニーズや主体性、オーナーシップです。いかにガーナの人々の「やる気」を喚起し、本気になって取り組むのか、という視点をふまえ、以下、短期計画、中長期計画を作成しました。
(1)短期計画(2007年の計画):ガーナ野球の復活(野球人口増加)
1) ガーナナショナルチーム復活プロジェクト(北京オリンピック挑戦)
アテネオリンピック予選出場断念を期に解散状態にあるガーナ野球チームを復活させるため、起爆剤となるきっかけが必要。ガーナ政府のお墨付きを得る必要がある。さらに最低オリンピック予選(2007年9月もしくは10月)まで長期滞在する人間が必要。
また、チーム強化のため、適宜ハイレベルなコーチを派遣するほか、オリンピック予選直前には合宿を行う。
● ガーナ・ナショナル野球チームを蘇生するには、ガーナ政府に対し相当なインパクトを与えない限り実現はきわめて難しい。アフリカ野球友の会は、これまでガーナ・チームのアフリカ大会参加費用(約20000ドル)の寄付により実現を図ることを検討している。
● 現在、大手テレビ局がガーナ代表チームを素材にした番組を検討中。
● ガーナ政府への根回し、マスメディアへのアプローチ、さらにナショナルチームメンバーの候補選手の招集は、アフリカ野球友の会が有するネットワークで対応可能。
2) 北京オリンピックへの挑戦のPR(ガーナ人への認知度アップ)
最後のオリンピックに挑戦することをガーナ国内でPRし、ガーナの青少年、一般市民に夢と期待、希望を与えるとともに、野球人口増加の起爆剤とする。
3) アフリカ野球振興基金
ガーナ・ナショナル野球チームのチャレンジを日本国内でアピールし、募金、協賛を日本国内で募り、上記1), 2)ならびに(2)中期計画を下支えする基金を設立する。
★ 基金の運営は、アフリカ野球友の会と現地のNGO「ベースボール・ガーナ・ファウンデーション:BGF」が管理し、モニタリングや報告を行うことが可能。
(2) 中期実行計画(2008年から2015年まで):アフリカ野球拠点化にむけた行動
1) 野球人口増加活動(ガーナ国内にクラブチームの設立、運営)
ポスト北京オリンピックをにらんで、当面の目標をクラブチームによるリーグ戦運営により、野球人口の増加をはかりつつ、将来的にプロ野球にチャレンジする人材を育成する。同時に三角ベースをガーナの学校教育プログラムとして採用し、簡単に野球を覚え親しむ機会を提供し、底辺拡大を図る。
★ 2006年2月にガーナ三角ベース普及プロジェクトを実施し、教育省副大臣よりその旨意向が示されました。
2) ワールドベースボールクラシック(WBC)への挑戦
(オリンピック種目の野球復活まで)
ナショナル野球チームの次の目標として、2010 年WBC のアフリカ代表を目指す。
★2010年はIOCにて2016年オリンピックの野球復活が決議される見込み。
3) 野球学校(アフリカベースボールアカデミー(ABA)設立と人材育成
門戸をアフリカ全体に開いた人材輩出拠点となる野球学校を設立する。
-1 学校用地の選定、購入
-2 学校の設計、建設
-3 野球場の用地購入、設計、整備、建設
-4 指導者の育成
4) 野球道具製造工場の設立と人材育成
野球人口増加に対応すべく、日本のメーカー(ミズノ、アシックス、など)の協力を経て、グローブ製造技術や、バット製造技術の指導を行い、人材育成を図る。そして、職人を一手に集めて工場を設立し、将来の輸出化を目指し、技能向上を図る。
-1 工場用地の選定、購入
-2 工場の設計、建設
-3 道具工場の機材供与
-4 野球道具職員の育成
(3) 長期実行計画(2015年以降)
1) アフリカ野球拠点の継続フォローと、他のアフリカ諸国への波及
2) メイドインアフリカの野球道具の輸出、販路・市場開拓(対アフリカ、ヨーロッパ、南北アメリカ)
3) 世界のプロ野球へ人材輩出(東アジア、ヨーロッパ、南北アメリカの野球リーグ)
