「世界野球普及計画・マスタープラン」とは
世界に野球を普及させるための方策

(1) オリンピック種目復活の方策
 このように致命的な傷を負ってしまった野球ですが、これをいかに反転させ、世界の人々に再び野球の喜びと生きがいを提供できるようになるのか。この方策はたったひとつしかありません。『野球のオリンピック種目の復活』。これが唯一無二の道です。
 では、どうすれば、野球が競技種目として復活していけるのか。この回答も非常に明快です。
 野球が五大陸で普及する。
 野球がオリンピック種目から締め出されてしまった要因が、アフリカとヨーロッパに普及していないこと。したがって、この2大陸に野球が普及することが条件になります。
 しかし、ヨーロッパは、アフリカと比較すると、30カ国に野球連盟があり、それなりに予算を持って取り組んでいる国々ばかり。ある程度自助努力が期待できるといえましょう。

(2) アフリカにおける普及の課題
 やはりもっとも大きな課題がアフリカ大陸の野球の普及であることは自明の理と言えますが、その壁は、とてつもなく高く、大きい。
 アフリカの最大の課題は、貧困。そもそも金がなければ、スポーツ文化を育むことは難しい。これまで欧米を中心とした先進国は、スポーツではなく、貧困削減のためにアフリカに莫大な援助を行ってきましたが、まだまだ開発が進んでいない国・地域の方が圧倒的に多いのが現状です。
 アフリカに野球を根付かせるのは無理なのか。アフリカの人々は野球に関心をもつことはないのか。
 結論から言えば、アフリカに野球を普及することは可能です。いや、むしろ、アフリカには、大きな可能性がある。野球が貧困削減の一助ともなりえる。これまでのアフリカを救うための方策とはまったく違うアプローチで、野球がアフリカの人々を、より人間らしい生活に導く可能性を秘めています。

(3) アフリカにおける野球産業
 では、その方策とは何か。それは、アフリカに野球産業を興すことです。
 野球には道具が必要です。ボール、バット、グローブ、ベース、キャッチャー道具、ヘルメット、などなど。今までは、これら野球道具は、日本をはじめとした先進国からの援助などでなんとかやりくりしていました。
 これをアフリカで作るようになればよい。バット職人、グローブ職人を育てればよい。野球でメシが食える人材を育成し、増やしていけばよいのです。
 そして、製造技術が高くなれば、それを海外に輸出し、外貨獲得の手段とする。アフリカは、野球が盛んな南北アメリカ大陸に近い。そして、ヨーロッパで野球が盛んな地中海沿岸諸国にも近いのです。日本や中国製造するより、人件費が安いことも考えると、相当なコスト削減を図ることができ、競争力のある製品をマーケットにのせることができます。

(4) アフリカ野球産業の課題と戦略
 しかし、問題はお膝元のアフリカ現地でどこまで需要を喚起できるのかにあります。これには、戦略的な方法をとる必要があります。
 アフリカに、野球と同時に三角ベースを普及させる。簡単にいえば、戦後日本で野球が普及発展してきた経験を生かし、野球を知らない少年少女には、道具がなくてもできる三角ベースを紹介し、ある程度体力と経済力のある子供たちには野球を教える。この両輪作戦を展開していけば、日本以上に野球がスピーディーに普及していくこともあり得るのではないでしょうか。
 野球はルールが複雑で、理解するのは識字率の低い地域ではよりいっそう困難といえますが、三角ベースから入れば、1日でルールは理解できますし、それでいて野球の醍醐味をしっかり味わうことができます。

(5) 人材育成の重要性
 とにかく、普及活動を進めるのにあたって、これだけは断言できます。アフリカに野球が普及していないのは、アフリカに野球道具がないからでも、アフリカ人に野球は理解できないからでもない。アフリカに野球がないのは、「野球を教える人がいないから」です。これについては、ベースボールアカデミーを設立し、システマチックに野球人材を育成することが重要です。プロ野球選手が輩出されるようになれば、その成功を夢見る青少年が増え、普及活動に弾みがつくことが期待できます。
 世界の野球を救うためには、アフリカに野球を普及させることが、まさしくキーになると思います。

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アフリカと白球

アフ友代表を務める友成の「アフリカと野球」に関する著書。