「世界野球普及計画・マスタープラン」とは

 道具が必要な野球をアフリカで根付かせるのは無理では?

 いいえ、むしろ、野球が貧困削減の一助になりえる、と考えています。そのために、私たちは「世界野球普及計画・マスタープラン」を作成し、野球の普及がアフリカの貧困削減につながるよう、雇用創出、輸出産業の振興を目指し、活動していきます。

 アフリカが抱える貧困問題の解決と、野球が持っている魅力を一人でも多くの人と分かち合うこと。それが結びついたとき、アフリカ野球友の会の大きな目的が達成されます。

世界における野球の現状

(1) オリンピック種目としての野球
 世界の野球は、発祥の地アメリカを始めとした南北アメリカ大陸及びカリブ海諸国と、日本を筆頭に東アジア、東南アジアで親しまれています。また欧州でも、地中海沿岸諸国を中心として、野球はマイナースポーツながらも、それなりに広がっているといえます。
 ただし、嫌米思想の中近東諸国と、広大なアフリカ大陸では、残念ながら、ほとんど普及はしていないというのが、おおざっぱな現状です。

 そのような状況の中、1992 年バルセロナオリンピックの時から、野球は正式競技となりました。当時、オリンピック種目として認められるためには、各大陸で三分の一の国に野球が普及されている必要がありました。そして、アフリカ大陸には、野球連盟のある国が17カ国。総国数50カ国のアフリカが「普及している」と認められたのです。
 しかし、実情は、世界野球連盟が、強引に野球連盟をアフリカ各国に設立させ、条件を満たしたとも言われています。したがって、「野球連盟」とは名ばかりで、実態として野球が普及している(正確には、「多少の競技人口がある程度」)国はきわめて少数でした。その数、実質的には5,6カ国でしょう。
 そんな現実から、2006年、野球はついに2012年のオリンピック種目から除外されることが決定しました。もう王ジャパン、長嶋ジャパンは北京を最後に見ることができなくなってしまったのです。

(2) オリンピック種目除外の負の影響
 この負の影響は世界の野球普及にとって、無視できるものではありません。
 スポーツの興隆は、その競技がいかに世界とつながっているかにかかっています。オリンピック種目であるからこそ、人々は注目し、夢を見ることができる。特に開発途上国で、オリンピック種目でないスポーツが普及することはきわめて困難です。野球がオリンピック種目でなくなった今、野球は世界中の人々の視界から消えてしまったといえます。
 2006年から、ワールドベースボールクラシックが始まり、日本国内ではこのイベントが非常に盛り上がりました。しかし、残念ながら、これは自国の人気スポーツである野球が世界一に輝いた、日本だけの現象です。アフリカからは南アフリカ共和国代表チームが参加しましたが、アフリカ大陸でこの大会の存在を知っている人はほとんどいません。
 つまり、野球がオリンピック種目から外れたことは、ボディーブローのようにのちのち効いてくるといえます。国民から注目を浴びる機会のない競技が、発展するわけもない。それは野球がない地域のみならず、現在盛んに野球が行われている地域の人々にとっても魅力が半減し、野球が世界に広まっていく機会を永遠に失ってしまう方向に収束しつつあるのが、現在の野球がおかれている現状です。

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アフ友代表を務める友成の「アフリカと野球」に関する著書。